忠臣蔵外伝「隠し目付 毛利小平太」
忠臣蔵外伝「隠し目付 毛利小平太」 矢吹直彦 序章 討ち入り前夜 江戸時代の冬は、現代とは比べもののならないほど寒い。 地球温暖化などと騒がれている現代とは大違いに気温は低い。 最近は、日本でも季節感がなくなり春や秋が極…
忠臣蔵外伝「隠し目付 毛利小平太」 矢吹直彦 序章 討ち入り前夜 江戸時代の冬は、現代とは比べもののならないほど寒い。 地球温暖化などと騒がれている現代とは大違いに気温は低い。 最近は、日本でも季節感がなくなり春や秋が極…
架空戦記 「銀時計戦記」ー時空を超えた飛行兵ー 矢吹直彦 序章 消えた零戦 昭和17年8月7日。 あの悪夢のような「ハワイ攻撃」から、半年が過ぎていた。 だれもが無謀だと思っていた真珠湾攻撃が成功し、一時は国中が興奮した…
「戦艦大和の事件簿」~草野真一郎主計大尉の事件ファイル~ 矢吹直彦 エピソードファイル 海軍主計大尉 草野真一郎 昭和17年1月某日。 一人の海軍将校が呉桟橋で、迎えの内火艇を待っていた。 背は180㎝もあろうか、当時と…
「苦しみの航海」-横田一等飛行兵曹の戦後- 矢吹直彦 序章 生き恥を晒す… 大津島は、今日もうだるような暑さだった。 整備員といっしょに黙々と作業を続ける横田の顔にも首筋にも、汗が流れ落ちた。それどころか、着ている作業衣…
架空戦記 イ号100潜水艦 原爆搭載艦ヲ撃沈セヨ! 矢吹直彦 序章 新型潜水艦誕生 「ほう、これが新型潜水艦ですか?」 海軍少佐の襟章を付けた小柄な男が、横須賀のドッグ内で、新造されたばかりのイ号型潜水艦を見上げていた。…
架空戦記 零戦改「白虎隊」戦記 矢吹直彦 序章 白虎隊誕生 「こちら、白虎一番!」 「敵B29一機、発見!直ちに、攻撃に入る!」 真っ赤な日の丸を付けた銀色の新型零戦4機編隊が太陽を背にして、高度7000mを悠々と飛行し…
「結城保博士の大東亜戦争」 矢吹直彦 序章 文学博士・結城保 私は、私立明誠大学で近代史を研究している結城保、62歳。 後3年で退官を迎えるロートルの学者だ。 大学では、文学部の学生に近代史の講義をしているが、歴史学科の…
「海軍中尉結城保のマリアナ沖決戦」 矢吹直彦 第一章 過去から来た男 「結城先生、編集者の方がお見えです…」 「はい、通して下さい…」 女性の落ち着いた声が、扉の向こうから聞こえてきた。 声の主は、青木裕子。 明誠大学文…
「分断の時代」にもの申す。 矢吹直彦 令和という新しい時代を迎えても、日本や世界は、相変わらず、先の見えない混沌とした社会の渦の中にいます。新型コロナウ…
架空戦記 若鷲の歌 -ああ回天特別攻撃隊- 矢吹直彦 第一章 回天戦、用意! 「回天戦用意!」 遂に来た。このひと月、この発令をどれほど待ち望んでいたか。 「よし、みんな、準備はいいな!」 「横田、新海、矢野、大丈夫か?…